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前記軸体は、前記各環状凹部に嵌入された2つの前記環状弾性体の間に位置して形成された段差面部と、前記段差面部の大径端より前記先端部側に向かって漸次小さくなる第1のテーパー軸部と、前記基部側の前記環状弾性体よりも前記基部側の位置から前記基部側の前記環状弾性体よりも前記先端部側の領域にわたり前記先端部側に向かって漸次小さくなる第2のテーパー軸部とを有し、

基端部12bの軸線10xを中心とする中央部分には支持部12dが形成される。この支持部12dには、上記軸孔11xに連通する通気口12qが形成される。一方、先端部12cには、軸線10xが通過する中央部分において本体12aの内部に連通する開口部12oが設けられている。この開口部12o内には、上記コレット11の複数のフィンガー部11cと、これらのフィンガー部11cの把持面11gによって把持対象物が把持されることとなる把持空間とが配置される。また、この開口部12oの上記本体12aの内部に臨む開口内縁は、上記コレット11の係止段部11dに対して軸線方向先端側から当接するコレット係止部12rとなっている。

上記の非把持状態から把持状態への移行過程において、作動体13が軸線方向先端側へ移動するとき、作動体13の支持面部13bはコレット11の基準部11aに対して摺動する。このとき、支持面部13bの表面は軸線10xに沿った面となっているため、これと同様の表面を有する基準部11aを備えるコレット11の軸線10xに対する同軸状の位置及び姿勢は保持される。また、コレット11が外力を受けない限りは、保持ばね15によりコレット11の係止段部11dはハウジング12のコレット係止部12rに当接した状態に維持されているので、ハウジング12に対するコレット11の軸線方向の位置は固定されている。これらの構成により、上記移行過程では、コレット11の複数のフィンガー部11cは、軸線10xに対する同軸状の位置及び姿勢、並びに、軸線方向の位置が保持された状態で、把持対象物に対して高精度(高い把持精度及びその繰り返し精度)で作動する。

図7には、第6実施形態のハンドリングユニット60の正面図(a)及び縦断面図(b)を示す。この第6実施形態では、第1実施形態と同様のコレット61、ハウジング62及び作動体63を備え、第1実施形態と同様のコネクタ68を介して流体供給口62pから流体がシリンダ構造内に供給可能になっている。このため、第1~第5実施形態と同様に構成される部分の説明は省略する。ただし、本実施形態は、コレット61が把持対象物Pの内周部を内側から把持する把持面61gを備える複数のフィンガー部61cを備えている点で第1実施形態と異なる。また、この構成に対応して、作動体63は、コレット61の軸孔61xの内部を通過して、コレット61の内面の一部で構成される被動部61tに内側から当接して駆動力を与える駆動部63cを先端外面に備える。さらに、コレット61は、ハウジング62の内面の一部の支持面部62mに(インロー状態で)嵌合する基準部61aを備えるとともに、その軸線方向基端側に、ハウジング62の内面の一部に形成された雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を備えた被固定部61eを備える。この実施形態では、コレット61は、被固定部61eのハウジング62に対する螺合によって軸線方向の位置が固定され、基準部61aのハウジング62の支持面部62mに対する嵌合によって軸線に沿った同軸状の位置及び姿勢が保持されている。これにより、上記各実施形態と同様に、作動時においてコレット61の位置及び姿勢が維持されながら作動体63の駆動部63cにより把持動作が行われるため、把持精度や繰り返し精度を向上できる。

尚、本発明の方法及び装置は、上述の図示例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記各実施形態では、それぞれ他の実施形態と異なる構成を有するが、各実施形態の構成は、相互に支障を生じない限り、相互に置換したり、相互に組み合わせたりして、種々に採用し、任意の組み合わせで構成することが可能である。また、上記実施形態において、各ハンドリングユニットは、ハンドリング装置のユニット駆動系によって任意の位置及び姿勢に制御できることを前提として構成されているが、例えば、ハンドリングユニット内に、コレット、ハウジング及び作動体の軸線周りの回動機構を組み込むなど、付加的な機能を与えることも可能である。

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コレット、前記コレットを駆動する作動体、及び、前記コレットと前記作動体を収容し、流体供給口を備えるシリンダ構造を含むハウジング、を有するハンドリングユニットと、 前記ハンドリングユニットの位置及び姿勢を定めるユニット駆動系と、

作動体13には、軸線10xに沿って基端部から先端部まで延在する筒状(スリーブ状)に構成される。作動体13の内周部には、上記コレット11を収容する軸孔13aが設けられる。この軸孔13aに臨む軸線方向の一部には、上記コレット11の基準部11aを軸線方向に摺動可能に支持する支持面部13bが形成される。図示例では、この支持面部13bは、軸線10xを中心とする円筒内面で構成される。また、作動体13には、上記コレット11の被動部11tに駆動力を与える円錐状の傾斜面で構成される駆動部13cが設けられる。この駆動部13cが上記被動部11tに当接することによって上記弾性変形部11bが弾性変形し、上記フィンガー部11cが把持対象物を把持する方向(図示例では内周側)に移動する。また、作動体13の先端部(駆動部13c)には、上記規制溝11pに対して軸線方向に移動可能に導入された内周側規制ピン16が取り付けられる。この内周側規制ピン16と規制溝11pの係合は、上記コレット11と作動体13の軸線10xの周りの相対的な回転を規制する。さらに、この規制構造とは異なる軸線10xの周りの角度位置において、作動体13の先端部には、上記ハウジング12に取り付けられた外周側規制ピン17が軸線10xに沿って移動可能に収容される、外周側に開放された規制溝13pが設けられる。この外周側規制ピン17と規制溝13pの係合は、上記作動体13と、ハウジング12との軸線10xの周りの相対的な回転を規制する。

《文選·陸云<大將軍宴會被命作>詩》:“玄暉峻朗,翠云崇靄。” 李善 注:“玄,天色也。”

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前記筒体と前記軸体とを相対回転不能に前記筒体と前記軸体とにわたり設けられ、前記筒体の回転を前記軸体に伝達する係合部と、

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図4には、第3実施形態のハンドリングユニット30の縦断面図を示す。この第3実施形態では、第1実施形態と同様のコレット31、ハウジング32及び作動体33を備え、第1実施形態と同様のコネクタ38を介して流体供給口32pから流体がシリンダ構造内に供給可能になっている。このため、第1若しくは第2実施形態と同様に構成される部分の説明は省略する。ただし、本実施形態は、コレット31の複数のフィンガー部31cがハウジング32の先端部から軸線方向先端側へ突出している点で第1実施形態と異なる。ここで、フィンガー部31cの把持面31gはハウジング32の先端部より突出した位置にあるため、把持動作時において、ハウジング32の先端部が把持対象物の周囲の構造と干渉しにくくなることから、より広範な状況下においても把持動作を可能とすることができる。

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